5月 31, 2023
アクティビティ中の思わぬアクシデントは、アウトドア好きなら誰しも経験があるはずです。トレイルに生い茂る植物で肌をひっかいてしまい消毒液が必要になったり、ランチ休憩のあとに突然腹痛におそわれたり。アドベンチャーに行く回数が増えるほど、予測不可能な出来事に見舞われる可能性も高くなります。
では、トレイルアクティビティの最中のケガや病気に備えるにはどうしたらいいのでしょうか。
そう、ファーストエイドキットがあれば安心です。
今回アウトドアでの応急処置についてアドバイスしてくれるのは、自らも根っからのアドベンチャー好きであるPheobe Sneddon。ファミリーで楽しむショートトリップから究極のロングライドまで、komootプロフィールにたくさんのアクティビティを記録しているPhoebeはまた、アウトドアでの医療看護の資格をもち、英国で働く救急医でもあります。
ここでPhoebeと一緒に、応急処置に必要なアイテムをチェックしてみましょう。
ダクトテープ Phoebeによれば、どんな傷やケガも、ダクトテープさえあればとりあえずふさぐことができるそうです。 ダクトテープをカットすれば、ステリストリップとして開いた切り傷をふさいだり、靴ずれやまめを巻いて保護したり、傷口の化膿を防ぐために覆ったりといった処置が可能になります。
アルコール(できればかっこいいフラスクに入れて) 日常ではちょっとした切り傷でも、自然の中では化膿を招くことも。ダクトテープで処置する前に、傷の状態を見て消毒が必要かどうかを判断しましょう。消毒には、薬局で販売している医療用アルコールが最適です。携帯する時には小さなボトルに入れるといいでしょう。ダクトテープをボトルに巻いておけば、テープを丸ごと持ち歩かずに済むので一石二鳥です。
タンポン(生理の日以外にも使い道があるんです!) タンポンは、医療機関では鼻血止めに使われています。アウトドアでも止血に役立つだけでなく、綿棒のようにアルコールにひたして傷口を消毒することもできます。また、衝撃を吸収するクッションとして、ダクトテープの下に巻くのもいいでしょう。 注:アウトドアで肉体を酷使しているときに急に生理が始まることがあります。Phoebeいわく、これは極度のストレス状態にあるときに妊娠が起こらないようにする、身体的な反応なのだそうです。
保温性の高いジャケット
応急処置とジャケットはなかなか結びつかないかもしれませんが、自分がケガをした時や負傷した誰かに遭遇した時に、体温をキープすることはとても重要です。Phoebeは、毎回必ず折り畳めるダウンジャケットを持っていくよう強く推奨しています。
よくある症状に対処するための薬(長期、またはへき地でのアクティビティ向け):
吐き気止め、下痢止め
痛み止め
緊急時の抗生物質
胃もたれ・胸やけ用の薬
完璧な持ち物リストを作ることも大切ですが、ファーストキットエイドを準備する際は、Phoebeからの3つのアドバイスを頭に入れておきましょう。
無駄を省いたシンプルなファーストエイドキットで十分です。
大切なのは、1つで複数の目的を果たせるファーストエイドキットにすること。可能な限り、2つ以上の使い道があるアイテムを持っていきましょう。
一人ひとりアウトドアの楽しみ方が違うように、ファーストエイドに必要なものだってそれぞれ違うはずです。目的地やアクティビティの種類、到着するまでの道のりで入手できるもの、持病やその時の体調も考慮に入れて必要なアイテムを選びましょう。
アドベンチャーに出かけた場合、不測の事態を完全に回避することはできません。だからこそ、「備えがあれば憂いなし」の精神で、何事にもあわてずに対処できるよう準備を整えましょう。また、ハイキングやサイクリング、泊りがけの冒険に不慣れな場合でも、しっかりと準備をすることで、恐れずにチャレンジしよう、という気持ちが湧いてくるかもしれません。
上記のヒントがアウトドアを愛するすべての人のお役に立てればうれしいです。出かけるときは、ダクトテープをお忘れなく!
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